ソーシャルレンディングがやばいと言われているワケとは?メリットに隠れた危険な側面を解説!

ソーシャルレンディングが気になっているけれど
  • ソーシャルレンディングってやばいの?
  • ソーシャルレンディングは詐欺なの?
  • ソーシャルレンディングで失敗したくない

そんな不安を抱えている方も多いです。ソーシャルレンディングのリスクは気になるけど、高いリターンに魅力を感じてしまいますよね。

そこで今回は、ソーシャルレンディングがやばいと言われる理由と、それでもソーシャルレンディングが選ばれる理由も解説。

この記事を読めば、ソーシャルレンディングで大損しないための基礎知識がわかります。

目次

そもそもソーシャルレンディングとは

金融庁『ソーシャルレンディングへの投資にあたってご注意ください』:https://www.fsa.go.jp/ordinary/social-lending/social-lending_201905.pdf

ソーシャルレンディングとは、融資を受けたい企業とお金を投資したい人をマッチングさせるサービスです。

融資を受けたい企業の中には、創業して間もない企業や優れた技術やサービスを作れるのに担保力が弱い企業など、銀行から資金調達することが難しい企業があります。

また、お金を投資したい人の中には、銀行預金や債券などの低リスク低リターンの商品よりも、ある程度のリスクを取ってでも高いリターンを期待したい人もいます。

このような融資を受けたい企業とお金を投資したい人を、インターネット上でマッチングさせ、お互いの課題を解決したり要望を叶えたりするサービスがソーシャルレンディングです。

ソーシャルレンディング自体がやばいサービスという訳ではありません。

ソーシャルレンディングの利回りはヤバい

ソーシャルレンディングの魅力は、一般的な投資よりも高いリターンが期待できることです。

低金利の日本では、銀行に預金を預けていてもインフレによる資産価値の減少に負けてしまいます。つまり、現金を長期保有することは、それ自体がリスクであると言えるのです。

そのため、余裕資金は積極的に投資して運用益を得ていく必要があります。ソーシャルレンディングの利回りは、運用会社や案件によって異なりますが5%~10%ほど。利回りの高さがヤバいですね。

メガバンクの普通預金の金利が0.001%であることを考えると、ソーシャルレンディングの利回りは魅力的と言えるでしょう。

ソーシャルレンディングの利回りについては、下記の記事も参考にしてください。

ソーシャルレンディングのデメリットがヤバい

ソーシャルレンディングには利回りの高さという魅力があります。

一方、ソーシャルレンディングにはヤバいデメリットも理解しておきましょう。

ソーシャルレンディングのデメリットは、
  • 元本が保証されない
  • 貸倒リスクがある
  • 流動性が低い

などが考えられます。

ソーシャルレンディングの利回りの高さだけに魅力を感じて飛びついてしまうと、思わぬ損失を被る場合もあります。

リスクとリターンの関係性を理解して、余剰資金を分散投資することを心がけていきましょう。さもないと、大損して大切なお金をすべて失い、その後の人生がヤバいことになります。

ソーシャルレンディングのリスクについては、下記の記事も参考にしてください。

ソーシャルレンディングのやばい事例を紹介!

ソーシャルレンディングのやばい事例を紹介!

ソーシャルレンディングには、過去に何度もやばい事例が存在しています。ソーシャルレンディングに潜むリスクを理解して、投資で失敗しないように注意しましょう。

ソーシャルレンディングのやばい事例
  • 貸倒の事例
  • ソーシャルレンディング会社の事例
  • 詐欺の事例

それぞれを解説します。

貸倒の事例 | ソーシャルレンディングのやばい過去

ソーシャルレンディングを運営するクラウドクレジットでは、2021年9月にアフリカのカメルーン支援ファンドの元本毀損率が最大9割に達することが分かりました。

提携する現地企業のガバナンスに失敗し、貸し倒れが膨らんでしまったとのことです。

クラウドクレジットとしては、大きな損失が生じた点については『誠に遺憾』とコメントしています。しかしながら、法令上の違反には当たらないため、損失の補填を行うことはないと回答しています。

2021年10月期に償還を迎えた38本のファンドのうち、27本が元本割れとなりました。

ソーシャルレンディングには元本割れのリスクがあることを理解しておきましょう。

参考:https://www.nikkei.com/article/DGKKZO75404540S1A900C2EE9000/

運営会社側の事例 | ソーシャルレンディングのやばい過去

ソーシャルレンディング業界大手のSBIソーシャルレンディングでは、融資先企業において不祥事が発生し、最終的にはSBIソーシャルレンディングがソーシャルレンディング事業から撤退するという事態に陥りました。

主要な融資先だった再生可能エネルギー関連事業の「テクノシステム」において、貸付資金を事前の計画通りに使用していなかったにも関わらず、SBIソーシャルレンディングでは資金使途の確認義務を怠っていました。

これによりファンドの損失をSBIソーシャルレンディングが肩代わりする事態が発生。ずさんな管理責任が問われる結果となり、自主的な廃業に追い込まれました。

ソーシャルレンディングにおいて、運用会社選びは非常に重要です。

参考:https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00116/060100032/

詐欺系の事例 | ソーシャルレンディングのやばい過去

みんなのクレジット(現商号「株式会社スカイキャピタル)では、ソーシャルレンディングで集めた資金をグループ会社に流用していました。

高配当を謳い投資家から集めた資金を配当に回すポンジスキームのような手口で資金を集め、個人の借金の返済やファンドの集客資金に充てていたようです。

最終的には31億円の資金のうちのほとんどが返済不能となっております。

参考:https://www.tsr-net.co.jp/news/analysis/20180306_01.html

ソーシャルレンディングがやばいと言われる理由とは

ソーシャルレンディングがやばいと言われる理由とは

なぜソーシャルレンディングはやばいと言われているのでしょうか。その主な理由として、以下の2つがあります。

ソーシャルレンディングがやばいと言われる理由
  • 銀行が融資できないと判断したヤバいプロジェクトもあるから
  • 運営会社側の審査も完璧ではないから

それぞれを解説します。

銀行が融資できないと判断したヤバいプロジェクトもあるから

ソーシャルレンディングがやばいと言われる理由の1つ目は、銀行が融資できないと判断したプロジェクトもあるからです。

起業して間もない会社は信用力や担保力が低く、銀行から融資できないと判断されてしまう場合も。

しかし、資金を調達しなければプロジェクトを軌道に乗せられないため、第二の策としてソーシャルレンディングを使用している企業もあります。

つまり、銀行が融資できないようなプロジェクトがソーシャルレンディングで資金調達しているので、リスクが高く『やばい』と言われてしまうわけです。

また、企業によっては数多くある銀行から融資を受けるための条件をクリアするよりも、比較的スムーズで条件も少ないソーシャルレンディングを使う人も少なくありません。

スピードが命のスタートアップ企業やベンチャー企業では、審査や借入に時間のかかる銀行での資金調達ではビジネスチャンスを逃してしまう可能性があります。

短時間で資金繰りの問題を解決できるソーシャルレンディングの方が、スピードを重視する企業にとっては使い勝手が良い場合もあるようです。

会社側の審査も完璧ではないから

ソーシャルレンディングの運営会社も、融資先の企業やプロジェクトを審査しています。貸し倒れや元本割れをしてしまうと、ソーシャルレンディング会社も手数料が取れなくなってしまうからです。

ソーシャルレンディング会社がファンドを募るためには、その企業の決算書やプロジェクトの企画書を確認しています。

しかし、この審査だけでプロジェクトの全貌がすべて見えるとは限りません。ソーシャルレンディングを利用する企業は、そもそも信用力や担保力が低い場合が多く、融資自体にリスクが伴うものです。

デフォルトしてしまうファンドはソーシャルレンディング会社も作りたくはありません。かといって、審査を厳しくばかりしていたらファンドの運用ができません。このようなジレンマがあるため、ソーシャルレンディング会社の審査も完ぺきとは言えないでしょう。

また。審査がしっかりしているソーシャルレンディング会社の利回りは、比較的低く設定される傾向があります。利回りが高いソーシャルレンディング会社の審査は、ある程度のリスクを許容するため審査は緩くならざるを得ないでしょう。

つまり、ソーシャルレンディング会社の審査も完ぺきではないということです。

ヤバいのに?!ソーシャルレンディングが投資先に選ばれる理由

ヤバいのに?!ソーシャルレンディングが投資先に選ばれる理由

ソーシャルレンディングにはリスクも伴います。しかし、ヤバいとわかりつつも、ソーシャルレンディングを投資先として選ぶ人も多いです。

ソーシャルレンディングが選ばれる主な理由は以下の3つです。

それでもソーシャルレンディングが選ばれる理由
  • リスクとリターンがはっきりしているから
  • 銀行の融資を受けられないが優秀なプロジェクトはあるから
  • 参入障壁が低いから

それぞれを解説します。

リスクとリターンがはっきりしているから

ソーシャルレンディングが選ばれる1つ目の理由は、リスクとリターンがはっきりしているからです。

ソーシャルレンディングは、高めのリスクがあるからこそ高めのリターンがあります。銀行預金や一般的な投資よりも高いリターンを求めるなら、ソーシャルレンディングは選択肢の一つとなり得ます。

貸倒、延滞、担保不十分などの危険性がわかっていれば、ある程度のリスクは許容はできるでしょう。また、リターンが利率としてはっきりしているので投資しやすいです。

リスクが心配なら、元本償還率の高いソーシャルレンディング会社を選ぶと良いでしょう。リターンを期待したいなら、利率の高いソーシャルレンディング会社を選ぶと良いです。

ソーシャルレンディング会社はたくさんありますので、自分のリスク許容度と期待するリターンのバランスをよく考えてから投資先を選びましょう。

ソーシャルレンディング会社選びには、下記の記事も参考にしてください。

銀行の融資を受けられないが優秀なプロジェクトはあるから

ソーシャルレンディングが選ばれる2つ目の理由は、銀行の融資を受けられなくても優秀なプロジェクトはあるからです。

スタートアップ企業やベンチャー企業を中心に、銀行の融資を受けられなかっただけで優秀なプロジェクトはたくさんあります。

融資を受けるための条件のうち、たった一つだけに引っかかってしまい融資を受けられないプロジェクトもあります。

銀行の融資を受けられなかったからと言って、プロジェクト自体に問題があるわけではありません。

ソーシャルレンディング会社のホームページには、運用ファンド数や平均利回り、応募金額、元本償還率などが公表されています。例えば、

融資型クラウドファンディングを運用しているクラウドバンクでは、
  • 応募総額1739億円
  • 実質平均利回り6.80%
  • 融資元本回収率100%

などの実績が公表されています。

銀行から融資を受けられなくても、事業を軌道に載せてしっかりとリターンを返している優秀なプロジェクトは多くあります。

ちゃんと資金を集め、しっかりとリターンを出しているソーシャルレンディング会社を選ぶと良いでしょう。

参入障壁が低いから

ソーシャルレンディングが選ばれる3つ目の理由は、参入障壁が低いからです。

参入障壁の低さは、投資する側も投資される側もメリットといえます。最低投資金額が低く、個人でも投資できるのは資金を有効活用したい人にとってはメリットです。

投資される側としても、銀行のような厳しい審査や手続きが不要で、スピーディに資金調達ができるというメリットもあります。

投資環境は日に日に変化していますし、ビジネスはますますスピードが重視されています。

参入障壁が低く、投資したい人と融資を受けたい企業をスピーディにマッチングできるソーシャルレンディングは、時代にあった投資スタイルと言えるでしょう。

まとめ ソーシャルレンディングがやばいと言われているワケとは?

まとめ ソーシャルレンディングがやばいと言われているワケとは?

今回はソーシャルレンディングがやばいと言われる理由と、それでもソーシャルレンディングが選ばれる理由について解説しました。

ソーシャルレンディングのやばい理由とまとめると、
  • 銀行が融資できないと判断したプロジェクトもあるから
  • 会社側の審査も完璧ではないから
  • 過去に詐欺や貸し倒れの事例があるから
  • 利回りが高い分、リスクも高いから

ソーシャルレンディングを始めようと思っても、リスクの高さや危険性が気になってしまう人も多いです。しかし、それは正しい判断でもあります。

むやみにリスクの高い投資に初心者が参入することはおすすめできません。

一方で、しっかりとリスクを理解し、許容できる範囲でリターンを期待するのが投資というもの。

余裕資金を投資に回さなければ、長期的に見た場合の資産価値は減っていくばかりです。本記事を参考にしながら、分散投資のひとつとしてソーシャルレンディングを検討してみてはいかがでしょうか?

以上、ソーシャルレンディングがやばいと言われているワケとは?メリットに隠れた危険な側面を解説!でした。

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