Worldcoinが「World」に改名、新世代のOrbと新たな認証方法を発表
ブロックチェーンを用いた本人確認サービスを提供するWorldcoinが、「World」へとブランドを改名した。
創設者サム・アルトマン氏が10月17日の基調講演でこの変更を発表し、同時に新たなOrbバイオメトリクス機器や新しい認証オプションなど、多くのアップデートも発表した。
新しいOrbデバイスとセルフサービス対応
改名の発表と共に、Worldは新しい「Orb」デバイスを公開。
このバイオメトリクス機器はユーザーの虹彩をスキャンするために使用されており、新型のOrbはNvidiaのハードウェアを搭載し、従来モデルの5倍の性能を誇る。
コンパクトな設計と部品数の削減により、効率が向上している。
さらに、新型Orbは一部の市場でセルフサービス式のキオスクに設置される予定であると発表された。
これにより、ユーザーはより手軽にバイオメトリクス認証を利用できるようになる。
Hello World pic.twitter.com/VIfL0wONbu
— World (@worldcoin) October 17, 2024
新たな認証方法とアプリ統合
Worldは、Orb以外の認証方法も導入すると発表した。「World ID Credentials」プログラムにより、NFC対応の政府発行パスポートを使用するユーザーは、Worldアプリで簡単に身分証明ができるようになるという。
また、同社は「World ID Deep Face」という新サービスも発表。
この技術は、AIを用いたディープフェイクを検出する能力を持つとされ、FaceTime、WhatsApp、Zoomなどの人気アプリに統合できる。
この技術を使えば、アップロードや配信されるビデオが本人によるものか、AIによる偽物かを判断できる。
ユーザー数と今後の展望
同社によると、現在までに1,500万人のユーザーがWorldアプリに登録しており、そのうち700万人がすでに本人確認を完了している。
Worldは、より多くのユーザーに向けた利便性とセキュリティ強化のため、今回のアップデートを実施した。
改名と新機能の導入により、Worldは本人確認の未来に向けて新たな一歩を踏み出している。
特にバイオメトリクス技術とデジタルIDの活用が、個人のプライバシーを守りながら、効率的な認証を可能にすることを目指している。
\**discordを使って**/