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SEC仮想通貨規制の中心人物、グレワル氏が退任へ

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米証券取引委員会(SEC)は、執行部門の責任者であるグルビール・S・グレワル氏が近く退任することを発表した。仮想通貨企業への規制強化を推進してきた同氏の退任は、業界にとって大きな動きとなる。

目次

グレワル氏の後任にはワダ氏が就任予定

SECの発表によると、グレワル氏は来週金曜日に退任し、執行部門の責任者はサンジャイ・ワダ氏が暫定的に務めることになる。SECのゲンスラー委員長は、グレワル氏の3年間の功績に感謝の意を示し、「投資家を最善の方法で保護するために、日々考えてきた」と述べている。

一方で、SECの仮想通貨に対する執行方針に批判的な声もある。

特に、下院多数党院内幹事であるトム・エマー氏(ミネソタ州選出の共和党議員)は、グレワル氏の退任について「法の無秩序と混乱を助長した」と非難し、「彼が退任するのは良いことだ」とTwitterでコメントした。

仮想通貨業界への積極的な取り締まり

グレワル氏が執行部門のトップに立っていた期間、SECは仮想通貨企業への積極的な取り締まりを行った。

特に、2022年のFTXの崩壊後には、アメリカ最大の仮想通貨取引所コインベースや、取引量で世界最大の取引所バイナンスに対する訴訟が行われた。

SECのプレスリリースでは、グレワル氏の仮想通貨関連の証券法違反への取り組みが強調されており、同氏の在任中にSECは100件以上の仮想通貨企業への取り締まりを実施したとされている。

仮想通貨関連の不正行為と法規制の進展

今年初め、グレワル氏は仮想通貨関連の取り締まりの内容について、「いくつかは明らかに詐欺やポンジスキーム、アフィニティ詐欺、その他の詐欺の一形態にすぎない」とコメントしている。

同時に、DeFiプロトコル、ステーブルコイン、サイバーセキュリティリスク、不正流用された資金に関連する行為にも取り組んでいた。

SECはTerraform Labsに対する訴訟で大きな勝利を収めており、ニューヨークの裁判所が同社の崩壊したステーブルコインを未登録証券と認定した。

ただし、リップル・ラボに対する訴訟では、同じニューヨークの裁判所がXRPトークンについて「一概に証券とはいえない」との判断を示し、SECにとっては不利な結果となった。

グレワル氏は、2023年に784件の執行措置を行ったことを振り返り、「執行部門の努力を非常に誇りに思う」と述べ、投資家保護のために活動してきたと強調した。

業界での反応と今後の影響

グレワル氏の退任は、仮想通貨支持者にとって好ましい出来事と捉えられる一方で、バイパーティザン(超党派)の規制に対する批判が直接的な退任の理由ではないとの見方もある。

「彼は数年間、非常に大変な仕事をしてきたにすぎない」と、イーサリアム関連ソフトウェア企業コンセンシスのグローバル規制問題担当ディレクターであるビル・ヒューズ氏はTwitterでコメントし、「仮想通貨とは全く関係ないだろう」と述べている。

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