親仮想通貨派のロビンフッド幹部、SEC委員長の有力候補に
ドナルド・トランプ氏が次期大統領選で再選を果たした場合、現米証券取引委員会(SEC)委員長のゲイリー・ゲンスラー氏を解任し、同委員会の仮想通貨への厳しい姿勢を終わらせると約束している。
その中で、SECの次期委員長候補としてロビンフッドの最高法務責任者であるダン・ギャラガー氏が浮上していると、Politicoが報じた。
ロビンフッドのギャラガー氏、SEC委員長の有力候補に
トランプ氏が11月の選挙で勝利した場合、ロビンフッドの法務トップであるダン・ギャラガー氏がSECの次期委員長候補として最有力視されていると、複数のロビイスト、証券弁護士、元規制当局者との会話をもとにPoliticoは報じている。
ギャラガー氏はロビンフッドの仮想通貨事業拡大のリーダーを務めているだけでなく、オバマ政権時代には共和党のSEC委員として活動していた。
さらに、ジョージ・W・ブッシュ政権下では、共和党が任命した複数のSEC委員に対する顧問としての経験も持つ。
ギャラガー氏は、トランプ氏からSEC委員長への指名を受けた場合、その立場を受け入れる可能性があることを示唆している。
「次期SEC委員長に関する議論に自分の名前が含まれていることは光栄だ」と述べ、「私はSECのことを非常に大切に思っており、新しいSEC委員長が市場へのアクセスを促進し、米国が金融イノベーションの最前線に立ち続けることを望んでいる」と付け加えた。
ギャラガー氏とSECの仮想通貨規制
ギャラガー氏は、SECの仮想通貨業界への懐疑的な姿勢に精通している。5月には、ロビンフッドがSECから「ウェルズ通知」を受けたと発表した。
この通知は、ロビンフッドが米国の顧客に15種類の仮想通貨の売買を提供していることを理由に、SECが同社を提訴する可能性を示唆するものだった。
当時、ギャラガー氏は、SECがロビンフッドに対して訴訟を起こす場合、徹底的に争うことを誓い、「当社のプラットフォームに上場している資産は証券ではない」と主張した。
これまでのところ、SECはロビンフッドの仮想通貨事業に関して提訴していない。しかし、同様の訴訟は仮想通貨取引所であるコインベースやバイナンス、クラーケンに対して提起されている。
トランプ氏の他の候補者
Politicoは、トランプ氏のSEC委員長候補として他にも2人の名前を挙げている。
1人目は、元商品先物取引委員会(CFTC)委員長で、仮想通貨擁護派として知られるクリス・ジャンカルロ氏。
もう1人は、SECの現委員でゲンスラー氏の仮想通貨規制アプローチに批判的なヘスター・ピアース氏だ。
ピアース氏は、SECに任命されている2人の共和党委員のうちの1人である。
SECのトップが仮想通貨に対するスタンスを変える可能性は、仮想通貨業界全体にとって大きな影響を及ぼすと見られている。
トランプ氏の当選次第では、ギャラガー氏をはじめとする親仮想通貨派のリーダーがSECを率いる可能性が高まるだろう。
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