中東の紛争が激化すればビットコイン価格は急上昇する|アーサー・ヘイズ氏の予測
BitMEXの共同創設者アーサー・ヘイズ氏は、ビットコイン(BTC)の価格が中東の地政学的な紛争の激化により大幅に上昇すると予測した。
紛争がエネルギー価格を押し上げ、政府支出が増えることで、仮想通貨市場が活性化すると主張している。
紛争によるインフレがビットコイン価格を押し上げる要因に
ヘイズ氏はブログ投稿で、「戦争はインフレを引き起こす」とし、米国政府がイスラエルへの軍事支援のために債務を拡大し、通貨供給を増やすと述べた。
彼は「米連邦準備制度(FRB)と米国の商業銀行システムは、この債務を買い入れるためにお金を刷り、バランスシートを拡大するだろう。戦争が激化するにつれ、ビットコインは法定通貨ベースで急上昇する」と記している。
ヘイズ氏は、戦争が米国のような大国の貨幣政策に影響を及ぼし、結果的に仮想通貨がインフレからの避難先として注目されると指摘している。
「米国が債務を通じて経済に資金を投入する中、分散型資産であるビットコインはインフレから投資家を守る手段としてその価値を発揮する」と述べた。
エネルギー危機とビットコイン市場の相関
ヘイズ氏は、1973年のアラブ石油禁輸や1979年のイラン革命を引き合いに出し、エネルギー危機とインフレ期に金のような「実物資産」が高いパフォーマンスを見せた歴史を強調した。
彼は、「デジタルゴールド」とも呼ばれるビットコインが、同様に今日のエネルギー市場の混乱に対応すると予測している。
また、イスラエルとイラン間の緊張が高まる中、ヘイズ氏は石油施設への攻撃やホルムズ海峡の封鎖がエネルギー価格を急騰させる可能性があると警告。
「ビットコインは金融市場における『蓄えられたエネルギー』のように機能し、その価値がさらに上昇するだろう」と述べている。
市場の変動に備える重要性
一方で、ヘイズ氏は仮想通貨市場の変動性にも警鐘を鳴らしている。
「市場が不安定になる可能性があるため、ポジションの適切なサイズ調整が重要だ」と述べ、小規模な仮想通貨への投資を減らしたことを明かした。
また、長期的にはビットコインの上昇傾向が続くとし、「FRBの債務拡大に対してビットコインは常に優れたパフォーマンスを見せてきた」と強調している。
ビットコインは、FRBのバランスシートの拡大率を25,000%上回る成長を記録しており、法定通貨の価値減少に対する効果的なヘッジとされている。
ヘイズ氏は、「政治情勢に影響されず、冷静な判断をすることが重要だ」とし、「家族を安全な場所に避難させ、資本を法定通貨の価値減少から守るための手段に振り向けるべきだ」と助言している。
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