ロビンフッド、ビットコイン・イーサリアム送金機能でヨーロッパ展開を強化
ロビンフッドはユーザーにデジタル資産のより大きなコントロールを提供し、DeFiへのアクセスを簡素化するための新機能を発表した。
同社の仮想通貨部門は、ヨーロッパでの拡大戦略の一環として、ユーザーが20以上の仮想通貨の入出金を可能にすると発表した。
ヨーロッパの顧客ニーズに対応
今回のアップデートにより、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ソラナ(SOL)、USDコイン(USDC)などの仮想通貨の送受信が可能となる。ロビンフッドはこの動きについて、ヨーロッパの顧客からの需要増加に応えるものであると述べた。
「これはお客様から最も多く要望が寄せられていた機能の一つだ」と、ロビンフッドクリプトの副社長兼ゼネラルマネージャーであるヨハン・ケルブラット氏は語った。
ロビンフッドは、2022年12月にヨーロッパ連合(EU)で仮想通貨取引サービスを開始し、25以上の仮想通貨の取引を可能にした。今回のアップデートは、同社のヨーロッパ市場での拡大とユーザーがデジタル資産をより自由に管理できるようにする戦略に沿ったものである。
規制強化の中での拡大
今回の機能追加は、ヨーロッパでのデジタル資産に対する規制が強化される中で行われている。ヨーロッパでは昨年「Markets in Crypto-Assets(MiCA)」という新たな規制が承認され、仮想通貨企業が地域で事業を展開するための明確な基準が設定された。
これらの新規則は、ステーブルコインの発行、マネーロンダリング対策、消費者保護に焦点を当て、段階的に施行される予定である。
ドイツやフランスなどの国では、仮想通貨サービス提供者に対する厳格なライセンス要件が既に導入されている。
それでも、カリフォルニアに拠点を置くロビンフッドの成長意欲は衰えていないようだ。
「当社は大規模な企業であり、規制当局への対応には慣れている」とケルブラット氏は述べ、「最初から規制当局と連携し、対話を行ってきた」と説明した。
顧客資産の保護策
先月、ロビンフッドの株主は同社が顧客の仮想通貨の出金を4年間にわたり制限したとして、390万ドル(約5億5,380万円)の和解金を支払うことに合意したとの報道を受けたが、今回の拡大はそうした懸念に対する小さな安心材料となるかもしれない。
顧客資産のセキュリティに関する質問に対し、ケルブラット氏は、ほとんどの資産はコールドウォレットに保管されており、フィッシング攻撃に対する保護策として犯罪保険も利用していると説明した。
また、ロビンフッドはユーザー教育や取引スキャンなどの追加のセキュリティ対策を実施し、詐欺からの防御を強化しているとケルブラット氏は付け加えた。
\discordを使って/